元旦会お勤めいたしました
2023/01/02
元旦会お勤めいたしました
年末から元日にかけて大阪では穏やかな気候でした。その中でお勤めされた西明寺元旦会、沢山の方にお参りいただき、感謝いたします。
正信偈をお勤めしたあとの住職講話では次のようなお話をいたしました。
小中学校のPTA会長をさせていただいた関係で、今も学校教育と関わる機会がありますが、そこでよく課題として挙げられるのが、子どもたちの自己肯定感・自尊感情の低さです。先生方はそれを引き上げるために子どもの良いところを探し、指摘してあげるよう努めておられます。もちろんそれも大切ですが、自己肯定感をはぐくむためには自己受容をベースにしなければなりません。出来たことを認め褒めるだけでなく、出来ないことがあってもあなたはあなたのままで尊いのだ、と伝えることが大切です。
苦手なこと、不得意なことがあって構わない。弱点を抱えた自分をそのまま丸ごと受容することが自己肯定感を高めていくことの基礎になります。
さて、浄土真宗の御本尊、阿弥陀様は出来ない私を見捨てずにそのまますくい取ってくださる仏さまです。
宗祖親鸞聖人は九歳で出家得度して二十年間厳しい修行をされましたが、煩悩は消えず、悟りから遠い自分を抱える中で、阿弥陀様のみ教えに出遇われ救われました。煩悩まみれのあなたこそがこの仏の救いの目当てだという阿弥陀様にお任せすることで安心を得たのです。
駄目なところがあっても、そんな私をそのままに受け入れてくださる阿弥陀様に手を合わせ、その阿弥陀様の教えを伝え、広めてくださった宗祖に感謝する日々を今年も送りたいものです。