四十九日
2020/09/04
四十九日
人が亡くなって49日目に行われる法要を四十九日法要と言ったり、満中陰法要と言ったりします。
中陰とは亡くなってから次の生を受けるまでの期間を言い、7日ごとに裁判を受け、七七49日目に行き先が決まるので、その節目節目にお勤めをして亡き方に功徳を振り分け、「いいところ」に行ってもらう、という考え方が古くからあります。
ただし、浄土真宗では、往生即成仏、つまり、いのち終わると阿弥陀仏の本願力により即お浄土に生まれ仏と成らせていただく、と説きますので、この通仏教的な考え方は採らず、節目のお勤めはこの世に残っているものが仏縁に遇う機会となります。
すなわち、先に往った方をご縁として、仏さまから願われている私のいのちであったと知らせていただきます。
なお、日数の数え方ですが、亡くなった日を1日目と数え、7日目が初七日、49日目が四十九日となりますが、古くからの慣わしでお勤めはお逮夜(たいや)つまりその前日に行うこともあります。(西明寺ではお逮夜でご案内しております。)
また、四十九日が三か月にまたがることを嫌う方があるようですが、これは始終苦が身に付く、という語呂合わせからくると言われており、大切な方が残してくださった法縁にはふさわしくありません。